ゆうちょ銀行で外貨預金はできる?知られざる注意点と活用のコツをやさしく解説
「ゆうちょ銀行で外貨預金ってできるの?」
こんな疑問をお持ちの方は意外と多いかもしれません。
この記事では、ゆうちょ銀行での外貨の取り扱い事情、注意点、他の銀行との違い、賢い代替手段まで、柔らかく丁寧にご紹介します。
そもそも「ゆうちょ銀行で外貨預金」は可能?
結論から言えば、ゆうちょ銀行では直接的な「外貨預金」の取り扱いはありません。
ゆうちょ銀行のサービスには米ドルやユーロ建ての外貨口座は存在せず、円預金のみの取り扱いとなっています。
なぜゆうちょ銀行には外貨預金がないの?
これは、ゆうちょ銀行の業務範囲や設立の経緯に関係しています。
もともと郵便局としての役割から発展したゆうちょ銀行は、金融機関としては公的性質が強く、安全性重視の運用を基本としています。
そのため、為替変動のリスクをともなう外貨預金の提供は見送られているのです。
外貨を扱う方法はある?ゆうちょ銀行でできること
1. 外貨両替は可能(一部の窓口限定)
ゆうちょ銀行の一部の直営店舗では、米ドルやユーロなどの紙幣の両替が可能です。
海外旅行前に現金を用意したい場合は活用できます。
2. 国際送金サービスの利用
外貨を直接保有することはできなくても、国際送金(海外送金)を通じて外貨建ての送金は可能です。
これは日本円を指定した外貨に換算して送金する形になります。
外貨預金をしたい人が取れる3つの選択肢
ゆうちょ銀行での外貨預金ができない分、外貨資産を持ちたい方には代替手段があります。
1. メガバンクの外貨預金口座を開設する
三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行などでは、外貨普通預金・外貨定期預金のサービスがあります。
金利は日本円より高めで、外貨のまま運用できるメリットがあります。
2. ネット銀行を活用する
ソニー銀行や住信SBIネット銀行などは、外貨預金の取扱通貨が多く、為替手数料も安価です。
スマホでの管理がしやすく、少額からでも始められる手軽さが魅力。
3. 証券口座で外貨建て商品を買う
外貨預金ではありませんが、外国債券や外貨建てMMF(マネー・マーケット・ファンド)などを購入することで、実質的に外貨資産を保有することができます。
外貨預金とゆうちょ銀行の併用術
「じゃあ、ゆうちょ銀行は使わなくていいの?」というと、そんなことはありません。
たとえば、
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毎月一定額をゆうちょ銀行に積み立て
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外貨預金用の資金をゆうちょ銀行からネット銀行へ振替
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円安・円高に応じて資金を動かす“中継口座”として使う
など、円資産と外貨資産を分けて管理するための“基礎口座”としての活用が有効です。
外貨預金のメリットとリスクも理解しておこう
メリット:
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円より高い金利が期待できる
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為替差益が出る可能性がある
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資産の分散効果がある
リスク:
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為替変動による元本割れの可能性
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預金保険制度(ペイオフ)の対象外
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高めの為替手数料
これらの特性を理解したうえで、安易に“高金利だけ”に惹かれない判断が大切です。
まとめ:ゆうちょ銀行では外貨預金はできないが、資金の土台として有効
「ゆうちょ銀行で外貨資産を作りたい」
「円以外の資産を分散して持ちたい」
というニーズを持っています。
実際には、ゆうちょ銀行単体での外貨預金はできませんが、資金移動や分散の基盤口座として併用することで、外貨運用の一助になることは確かです。
外貨預金を始める際には、自身のリスク許容度や目的に合った方法を選びながら、信頼できる金融機関とサービスを使うことが大切です。